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舟を編む

2024年05月09日石塚正寛

 2021年の本屋大賞を受賞した「舟を編む」は数年前に読んだのですが、先日この作品が10回に亘ってBSでテレビ放送されました。膨大な数の言葉と文字に向き合いながら新しい辞書作りに奮闘する編集部員の物語で、辞書作りの大変さはもとより、「言葉」というものを再認識するには十分内容の深い番組でした。
 この年になって今更と言う気もしますが、最近は「言葉や文字」に対する興味が非常に増していることを自覚しています。四字熟語や慣用語などこれまで知らなかった言葉や文字に触れると、すぐに辞書で確認するようになり、先日は「一陽来復」や「行住坐臥」を初めて目にしたのでさっそく意味を調べ、忘れないようにスマホに記録したところです。
 このような中、今回のテレビ番組では言葉や辞書に関係する多くの「名言」に触れました。例えば「すべての言葉にはその言葉が生まれてきた理由がある。誰かが誰かに伝えたくて生まれてきた。」「人間がその歴史の中でいつ何を手放し、いつ何を獲得したのか、紙の辞書にはその記録が詰まっている。」
心に刺さるような含蓄のある言葉がちりばめられた番組でした。

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侵入防止対策

2024年05月05日石塚正寛

ゴールデンウィ-クを迎えても毎日が連休の我が家ですから、どこかに出かけることもなくまずは裏庭に動物侵入防止ネットを設置する作業を行いました。ここ数年は鹿が団体で出没しその食害が悩みの種になっていますが、それだけではなくアライグマやキツネもやってきます。特にアライグマはその鋭い歯で網を噛みちぎり、畑の野菜などを食べ荒らしてしまいます。ご近所の家でもトウモロコシなどが大きな被害を受けていますので、我が家では2年前からプラスチック製の丈夫な網を張り廻らせています。裏庭を一周グルリと囲うと約75mあるのですが、家内と二人で3時間ほどの重労働を終えました。(下記画像)
 これからは徐々に温かくなると思いますので、5月中旬になれば花や野菜の苗を植える予定です。その後は百花繚乱の季節がやってきますし、さらには新鮮な野菜が食卓に並びます。
 ところで、我が家の桜もこのように満開です。(下記画像)
  
             一周75mの侵入防止ネット張り完了
  
                満開を迎えた我が家の桜

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鹿の出没

2024年04月26日石塚正寛

 雪融けと共に鹿の出没が激しくなってきました。17~18年前、道東地方の議員から鹿の被害が酷いことを初めて聞かされ、確か道議会の代表質問でもその対策について知事に見解を求めたことがあったと記憶しています。その時は留萌地方で鹿の被害は報告されておらず、私自身もその深刻さについては認識していませんでした。しかしその数年後には留萌地域にも一気に鹿が現れ始め今までは極めて日常的に顔を出すようになりました。北海道庁内には「エゾシカ担当」の専門家を配置して被害の軽減などの対策に力を入れているのですが、なかなか特効薬が見つからないのが現状です。
 確かに愛くるしい顔をしてはいますが、花の芽や野菜を食い荒らすようになり住民としては大きな悩みの種になっています。近所の方の話では、以前はチューリップなどを食べることはなかったのですが、今では花の部分が食べられてしまいチューリップは無残な姿をさらすことになっています。下記画像は我が家のそばに現れた鹿の群れですが、近づくと一応警戒はしていますがすっかり人間慣れしてしまい、すぐには逃げることはしません。
 

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上から3年下から3日

2024年04月20日石塚正寛

 日本経済新聞に掲載されている「私の履歴書」は毎日欠かさず読んでいます。今月は日本製鉄名誉会長の三村明夫氏の履歴書ですが、4月11日付で掲載された内容には非常に印象的な言葉がありました。それは「上から3年下から3日」です。この意味は、「人を判断するのに上から見れば3年かかるが、部下として仕えれば上司の長所も短所も3日で分かる。」というものです。これは企業のトップとしての戒めとして氏は述べたものと思いますが、人間社会において「指示する側」にいる指導者やリーダーにも当てはまる言葉だと思います。
 東京の建設会社で仕事をしていた20代の時、「3日」とは言いませんが上司の人柄や指導力に気付くのにさほど時間はかかりませんでしたし、その結果50年近く経った今でもその方とは交流を続けています。
 一方地元に戻ってからは、自らが指示指導する立場に置かれる機会が少なからずあった訳ですが、果たして自分は「部下」や廻りの方に寄り添った人間関係を築き、相手を理解する努力をしてきたのか?と、この度の「履歴書」を読んで遅ればせながら自問自答しているところです。

   三村明夫氏の「私の履歴書」

 

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選挙管理委員会の役割 その2

2024年04月07日石塚正寛

 道民の皆さんから見ると、選管にはそれなりの権限があり、「不記載」のように不適切な報告書となる恐れを事前に指導・チェックできなかったのか?と言った疑問を持たれる方も多いと思いますし、選管の役割をもっと強化すべきでは、と言った意見が出ることも考えられます。
 しかしここで留意すべきことは、選管としてはインターネットなどを通じて収支報告書などを公表し、その内容はいつでもどこでも国民の目に触れる状況を作り出し、「監視」が必要であればそれは国民の判断に委ねるというのがこの法律(規正法)の趣旨です。
 つい先月ある国では戦争反対を訴えて大統領選挙に立候補を表明していた候補者に対して、選管がそれを認めませんでした。民主主義の根幹をなす選挙には公平性・中立性そして透明性が求められる訳ですから、例えば選管に「審査権」などを与えたり、恣意的な判断も可能となるような権限を与えることは民主主義の趣旨から考えて適切ではないと思います。その意味では選管に必要以上の権限を付与していない日本は健全なのではないでしょうか。なお、北海道選管のHPを閲覧すると議員の方々の収支報告書を確認することができます。
 
   収支報告書に関する新聞報道(転載)      北海道選挙管理委員会のHP(転載)