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上から3年下から3日

2024年04月20日石塚正寛

 日本経済新聞に掲載されている「私の履歴書」は毎日欠かさず読んでいます。今月は日本製鉄名誉会長の三村明夫氏の履歴書ですが、4月11日付で掲載された内容には非常に印象的な言葉がありました。それは「上から3年下から3日」です。この意味は、「人を判断するのに上から見れば3年かかるが、部下として仕えれば上司の長所も短所も3日で分かる。」というものです。これは企業のトップとしての戒めとして氏は述べたものと思いますが、人間社会において「指示する側」にいる指導者やリーダーにも当てはまる言葉だと思います。
 東京の建設会社で仕事をしていた20代の時、「3日」とは言いませんが上司の人柄や指導力に気付くのにさほど時間はかかりませんでしたし、その結果50年近く経った今でもその方とは交流を続けています。
 一方地元に戻ってからは、自らが指示指導する立場に置かれる機会が少なからずあった訳ですが、果たして自分は「部下」や廻りの方に寄り添った人間関係を築き、相手を理解する努力をしてきたのか?と、この度の「履歴書」を読んで遅ればせながら自問自答しているところです。

   三村明夫氏の「私の履歴書」